タケナカ カツヒサ   TAKEANAKA Katsuhisa
  竹中 克久
   所属   明治大学  情報コミュニケーション学部
   職種   専任教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2018/12
形態種別 学術雑誌
査読 査読あり
招待論文 招待あり
標題 組織文化研究の多様性-社会学と経営学の再会
執筆形態 単著
掲載誌名 組織学会大会論文集
掲載区分国内
出版社・発行元 組織学会
巻・号・頁 7(2),489-494頁
著者・共著者 竹中克久
概要 組織科学は、経営学・社会学をはじめとした学際的なアプローチによって組織という対象の複雑性に迫る必要がある。しかしながら、果たして近年の『組織科学』は、その役割を適切に果たすことができているであろうか。本稿では経営学と社会学が「再会」し、再び「組織とは何か」という根底に帰る地点として「組織文化」研究に焦点を当てるものである。組織研究が多様であるように、組織文化研究も多様性に満ちている。組織研究の多様性を 1979 年に明らかにしたのが、G.バーレル=G.モーガンによる著作(Burrell & Morgan, 1979)であることは組織研究者にとって共有されている。しかしながら、彼らは主観-客観、レギュレーション-ラディカル・チェンジという 2 軸をクロスさせながらも、主観的かつラディカル・チェンジの組織研究が未だ萌芽的な段階にあることを示唆していた。それらは「反組織論(anti-organization theory)」という名称でその可能性を秘めつつも、当時の社会学に基づく組織研究においては皆無であることを指摘していた。本稿では、彼らの図式の重要性を再確認しながら、ありうる組織文化研究の可能性を明らかにするものである。