タケナカ カツヒサ   TAKEANAKA Katsuhisa
  竹中 克久
   所属   明治大学  情報コミュニケーション学部
   職種   専任教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2019/07
形態種別 学術雑誌
招待論文 招待あり
標題 組織における感情の社会学的分析――文化を通じた感情操作の危険性
執筆形態 単著
掲載誌名 社会学雑誌
掲載区分国内
出版社・発行元 神戸大学社会学研究会
巻・号・頁 (35・36),78-95頁
概要 組織論において、「感情」というものは取り扱いが非常に困難な対象として位置づけられている。組織が感情を有する人間同士のコミュニケーションから成立していることは明らかであるのにもかかわらず、伝統的な組織論はこの「感情」をうまく位置づけることに苦慮してきた。組織を特定の目標を合理的に達成するためのシステムとして考える立場からは、計算可能性が極めて低い存在である「感情」は理論を構築する際にも、マネジメントを実践する際にも「異物」となってきたのである。しかし、組織と感情の研究における第一人者であるS・ファインマンも述べるように、「組織とは従業員の感情が入る単なる容器ではない上に、ときに組織は生産的な目標達成に向けて感情を作りだしコントロールする存在」(Fineman, 2008: 428)なのである。しかし、そのようなコントロールのプロセスが可視化されることは少なく、組織の成員に意識されることも少ない。本稿では、この感情がコントロールされるプロセスを明らかにする。
researchmap用URL https://doi.org/10.24546/E0041983