オオタニ トモコ
OHTANI TOMOKO
大谷 智子 所属 明治大学 総合数理学部 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2006/09 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 色誘導の空間的波及効果に関する一実験 : 視覚的注意の空間的波及効果を考慮して |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本色彩学会誌 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本色彩学会 |
巻・号・頁 | 30(3),135-145頁 |
著者・共著者 | 大谷 智子 |
概要 | 本論文の目的は、1)色誘導現象における空間的波及効果2)その空間的波及効果と注意(プライミング)の効果の関係を検討することである。実験では、黄を誘導刺激、青を被誘導刺激とし、見えの色の測定には継時的等色法を用いた。その結果、誘導刺激と被誘導刺激との距離条件ならびに注意(プライミング)の有無において主効果が得られた。すなわち、誘導刺激と被誘導刺激とが隣接して呈示されたときは、被誘導刺激の見えは同化傾向である一方、両刺激間の距離が広がるにしたがって被誘導刺激の見えは対比傾向に変化し、同時にプライミングによる効果も弱まることが示された。これは、誘導刺激と被誘導刺激との距離の増大と注意付加にともない全体視から部分視へと観察様式が変化すること、そして、誘導刺激への注意量の変化が影響したためと考えられ、知覚と注意の関係を示す有意義な結果といえる。また、本研究で用いた継時等色法は、微量な色誘導量の測定や各距離における視覚的注意の効果の測定に有効であることが示された。 |
ISSN | 0389-9357 |
NAID | 110007029465 |
PermalinkURL | http://ci.nii.ac.jp/naid/110007029465 |