ニシカワ カズタカ   NISHIKAWA KAZUTAKA
  西川 和孝
   所属   明治大学  法学部
   職種   専任准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2018
形態種別 学術雑誌
査読 査読あり
標題 明清期雲南における寺院建設の進展と社会背景
執筆形態 単著
掲載誌名 研究論集
掲載区分国内
出版社・発行元 淑徳大学人文学部紀要委員会
巻・号・頁 (3),121-132頁
著者・共著者 西川 和孝, Kazutaka Nishikawa
概要 本稿では、中華王朝の進出とともに巨大な社会変動が起きた明清期の雲南に焦点を当て、当該時期の中国系寺院の建設の進展とその社会背景について論じる。そこで、本課題を解決すべく、最初に地方志の整理を通して、明清代の寺院数を明らかにした上で、数字の変化と分布の変遷について分析する。次に複数の地域を取り上げ、その背景にある社会的変化について考察を行う。そして、一連の作業を通して以下の点を指摘する。即ち、明朝では人々の教化を目的とし寺院建設を進め、清朝期には分布地域が全省に広がりを見せた。次に、これら寺院の経営の柱となった常住田の設置と維持は、漢人あるいは非漢人にかかわらず、地域社会に全面的に支えられていた。そして、以上の状況を可能にしたのが、明代以降進んだ漢人の入植と耕地開発の進展であったという点である。
ISSN 2189-5791
NAID 120006497884
PermalinkURL http://ci.nii.ac.jp/naid/120006497884