タケマツ シノ   Takematsu Shino
  竹松 志乃
   所属   明治大学  文学部
   職種   専任准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2006/02
形態種別 大学・研究所紀要
標題 日本におけるデス・エデュケーションについてー家庭で行われるデス・エデュケーションに関する一考察ー
執筆形態 単著
掲載誌名 明治大学『心理社会学研究』
巻・号・頁 (第1),26-33頁
著者・共著者 竹松志乃
概要 日本における「生と死の教育」(デス・エデュケーション)は、タブー死されて長らく子どもたちに対する公教育のなかに導入できなかったが、社会情勢の変化や総合的学習の時間が始まったことなどを契機に、少しずつ着実な拡がりを見せてきている。ただ、限られた学校での授業時間だけで充足できる内容では当然なく、本来は就学までの家庭教育の中で家族や地域社会との関わり合いのうちに自然に育まれる筈のものであるが、現在は核家族化や病院で亡くなる人が多いこと・放課後に自然に触れて遊ぶ子どもの減少などの理由から、従来維持してきた家庭におけるデス・エデュケーション機能が低下してしまっている。本論文では、その機能の回復・再構築・相互補完のために、1)子どもたちに親から愛されている実感を持たせる-「生きる力」「自尊感情」を育成するー、2)子どもたちと感情・体験を「共有・分かち合う」関係を築く、3)子どもたちの親にもデス・エデュケーションを教える、のポイントを家庭内・地域社会内で意識して実践していくべきことを提唱した。