オオグス エイゾウ   Ogusu Eizo
  大楠 栄三
   所属   明治大学  法学部
   職種   専任教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2008/09
形態種別 大学・研究所紀要
標題 作中人物の導入と名指し―パルド=バサンの初期小説(1879-1889)において―(第二部:Los Pazos de Ulloa [1886])
執筆形態 単著
掲載誌名 国際関係・比較文化研究
巻・号・頁 7(1),49-99頁
概要 本稿は,パルド=バサンの初期8小説における書き出し,とくに作中人物の小説世界への導入と名指しの手法を通時的に考察する一連の論考の1つをなし,代表作Los Pazos de Ulloa (1886)を分析対象としたものである。本小説の第一の特徴は,書き出し1行目にいきなり定冠詞を付して導入された作中人物が焦点人物に設定され,内的焦点化された言説の中,主要な作中人物が彼の知覚を通して小説世界に導入される。続いて,〈紹介の儀式〉を経て,彼の認識が反映する形で語り手から固有名で名指しし始められる点である。
ISSN 1348-1231