ヤマモリ ミチエ   YAMAMORI MICHIE
  山森 理恵
   所属   明治大学研究・知財戦略機構・農場  国際連携機構
   職種   特任准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2022/03
形態種別 大学・研究所紀要
査読 査読あり
標題 外国ルーツの子どもへの支援をテーマにした教員研修から見える学校の現状・課題,研修の効果 : 他校の研修と比較して
執筆形態 共著(筆頭者以外)
掲載誌名 東海大学紀要. 語学教育センター
掲載区分国内
出版社・発行元 東海大学 語学教育センター
巻・号・頁 1,39-58頁
著者・共著者 田口 香奈恵, 山森 理恵
概要 国際教室が設置されて3年目の小学校で,外国ルーツの子どもに関わる教師自身が長期的な視点を持ちながら実践の改革を推進していくために,筆者らは全教員を対象に参加型の研修を実施した。研修中に教師間で共有された学校現場の困り感や工夫,研修の事後・追跡アンケート,国際教室担当教員へのインタビューを,前年に行ったA小学校での研修の結果と比較しながら,学校の現状と課題を明らかにすることを目的として分析した。また研修の効果と課題,研修の具体的な在り方を考察した。その結果,学校現場の困り感は学校に関係なく共通する部分と学校によって異なる部分があることがわかった。学校によって差が生じた理由は,学校の取り組み方や在籍する子どもの背景,研修時のテーマの設定,研修参加者の構成などであった。特に「家庭との連携」については,国際教室担当教員や学校からの保護者への働きかけが積極的に行われることで双方の連携が生まれやすく,教師が抱えている困り感を軽減していることが示唆された。2つのアンケート結果から,多くの教師は研修での対話を通して授業の中で活動の工夫や子どもに寄り添う姿勢などの「必要な対応」に気づき,実践に変化がもたらされることが示された。一方で,研修時に出た支援体制充実に向けた様々なアイデアは,学校全体の取り組みとして実現が容易でないことも明らかになった。今後は学校単位での取り組みについても考えていく必要がある。
DOI 10.18995/24367532.1.39
ISSN 24367532
NAID 1390291767862752256