タナカ ミツヒロ   Tanaka Mitsuhiro
  田中 充洋
   所属   明治大学  経営学部
   職種   専任教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2016/03
形態種別 学術雑誌
査読 査読あり
標題 サッカー選手の運動に伴う好中球の変動は血清オプソニン活性化により評価できるか?
執筆形態 共著(筆頭者以外)
掲載誌名 体力・栄養・免疫学雑誌(JPFNI)
掲載区分国内
出版社・発行元 体力・医学・免疫学会
巻・号・頁 26(1),40-48頁
著者・共著者 ◎小室輝明、高橋一平、梅田 孝、米田勝朗、佐藤 論、田中充洋、徳田糸代、大圃 研、大沼由香、中路重之
概要 運動に伴う好中球機能を血清オプソニン活性で評価できるかを検 討した。対象は、男子プロサッカー選手20名で、シーズン前中後の 3回で、同様の運動を実施し、その際の直前直後の身体組成値、血液 生化学検査値、好中球機能、血清オプソニン化活性を測定した。その 結果、各調査期の好中球機能の変化率と血清オプソニン化活性の変化 率の相関関係を検討したところ、シーズン前では、総ROS産生量の 変化率と血清オプソニン化活性の変化率は有意な負の相関関係を示したが、シーズン中盤では負の相関傾向がみられ、シーズン終盤では 相関関係を認めなかった。一方、総PAの変化率は血清オプソニン化 活性の変化率とすべての調査期において相関関係を示さなかった。以 上より、身体的コンディションの良好な時期において軽一中等度の運 動負荷レベルの運動では、血清オプソニン化活性の挙動は好中球ROS 産生能の挙動と相関するため、好中球機能の変動を血清オプソニン化 活性によって評価できると考えられた。しかし、身体的コンディションの悪化や運動負荷レベルの増大に伴って、血清オプソニン化活性に よる好中球機能の評価はできなくなる可能性が考えられた。