ヤマグチ フジオ   Yamaguchi Fujio
  山口 不二夫
   所属   明治大学専門職大学院  明治大学グローバル・ビジネス研究科
   職種   専任教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2021/11
形態種別 学術雑誌
査読 査読あり
標題 19世紀Country Trader の会計:Jardine Matheson 史料によるBeale Shank Magniac商会の帳簿1799年から1814年
執筆形態 単著
掲載誌名 会計史学会年報
掲載区分国内
出版社・発行元 日本会計史学会
巻・号・頁 39,31-44頁
総ページ数 98
概要 本稿は19世紀初頭の東アジアで活躍した英国商人Country Traderの帳簿の1799年から1814年までのLedgerのなかのデータの変化と帳簿の変化を明らかにする。本商会は4人で始まったpartnership企業であり,最初の2期は剰余金を残さないようにProfit and Loss勘定のなかで利益をpartnerに分配した。ところが業績の低下にともないMagniacが経営に参加する中で,Commissionsやそれにともなって発生したHouse ExpensesをProfit and Loss勘定に入れる前に分配してしまった。さらにMagniacがpartnerに加わってからはLedgerが2部作成され,資産負債で構成されたBalance勘定がStock勘定にとって代わり,剰余金が計上されるようになる。また1811-12年期からはJournalも作成される。収入はInterests,Commissions,FactoryからOpium取引が増加し,1812-13年期にはFactoryを売却し,Raw Silkの取引やOpium取引が主な収入となる。初期にはInterestsで儲ける仕組みになっていたが,1808年以降は金利の支払いのほうが多い期もあった。Commissionsと資金を貸すことでの金利で儲けるビジネスから,実際にOpiumとRaw Silkの取引に変貌した。