イシダ トモノブ
ISHIDA TOMONOBU
石田 倫識 所属 明治大学 法学部 職種 専任教授 |
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期間 | 2009/02 |
名称 | 被告人の新主張を求める弁護人の質問を訴訟指揮で制約した事例 |
区分 | その他 |
開催場所 | 法律時報 |
発表・展示等 | 本件は、公判前整理手続において主張していなかった事実につき、公判開始後にはじめて弁護人が主張しようとしたために、裁判所がこれを制限した事案である。控訴審は、公判前整理手続の趣旨に鑑み、訴訟指揮権の行使(刑訴法295条1項)によって弁護側の新主張を制限しうるとの判断を下した。 本評釈では、本件の特殊事情(弁護人のみが新主張を行ない、被告人自身は新主張を行なわなかった)を踏まえた事例判断であり、本判決の射程範囲は限定的に解されるべきであって、裁判所の訴訟指揮によって弁護側の新主張を広く制限しうることを認めたものではないことを確認した。 |