タケダ カズヒサ
TAKEDA KAZUHISA
武田 和久 所属 明治大学 政治経済学部 職種 専任准教授 |
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発表年月日 | 2011/06/04 |
発表テーマ | 住民名簿(パドロン)から読み解くパルシアリダの持続と変容(1657-1801)―スペイン統治期ラプラタ地域のイエズス会布教区の事例― |
会議名 | 日本ラテンアメリカ学会第32回定期大会 |
主催者 | 日本ラテンアメリカ学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 上智大学 |
概要 | ラプラタ地域に存在した総数30のイエズス会教区内に設けられたパルシアリダという親族集団に関する研究である。従来の研究対象がイエズス会士によって作成されたクロニカに偏りがちであったのに対して同集団解明のためにアルゼンチン国立総文書館に保管されている1657年から1801年までのパドロン(住民名簿)を分析した。先行研究ではパドロンは布教区の総人口、男女比、出生率、死亡率などの通時的変遷への研究史料としか見なされていなかったが、本研究では、パルシアリダごとのカシケの氏名並びに成員数を抽出し、カシケの氏名をパドロン作成年ごとに通時的に並べ、布教区内の内情を明らかにすると同時に、個々の布教区の特徴を解明した。会場からは、500人のパルシアリダが親族集団と呼べるのか、イエズス会追放後の人口減の理由、レドゥクシオンとパルシアリダの連続性について幅広い議論が展開され、最後に今後の研究手法として教区原簿を並行して調査する必要性が指摘された。 |