コセキ タカシ   Koseki Takashi
  小関 隆志
   所属   明治大学  経営学部
   職種   専任教授
発表年月日 2014/06/01
発表テーマ マイクロファイナンスによる移民・難民の社会的包摂
会議名 社会政策学会第128回大会
主催者 社会政策学会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
開催地名 東京都
概要 本報告は、アメリカにおいて移民・難民の社会的包摂に対しマイクロファイナンスが果たす役割を明らかにする。筆者はニューヨーク、ワシントンなどでマイクロファイナンス機関(MFIs)の担当者に聞き取り調査を行った。
アメリカで少数人種は学歴、就職、起業で不利といわれる(NCRC, 2004; Robb et al., 2009; Rubin, 2011)。しかし、少数人種だけではなく、移民・難民も社会的排除を受けやすい。移住して間もない移民・難民は、法規制や金融制度に関する知識が不十分なためである。
MFIsは、移民・難民の経済的自立を促すため融資、貯蓄、金融知識教育、英語教育、経営支援などのサービスを提供している(FIELD, 2012)。MFIセクターはクリントン政権下で1990年代以降拡大した(Bhatt et al., 2002)。MFIは移民・難民の社会的包摂に一定の役割を果たしているといえる。