ナコシ ヨウコ
Nakoshi Yoko
名越 洋子 所属 明治大学 商学部 職種 専任教授 |
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発表年月日 | 2015/08/26 |
発表テーマ | 持株会社(ホールディングス)を用いた経営統合(後編)-企業会計基準の適用と「中小企業の会計に関する指針」の適用 |
会議名 | 企業向けセミナー(管理職、役員、取締役向け) |
主催者 | 企業 |
学会区分 | 研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | 口頭(招待・特別) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | TKP東京 |
発表者・共同発表者 | 名越 洋子 |
概要 | 持株会社(ホールディングス)を用いた経営統合について、株式移転による3社以上の経営統合の事例をいくつか紹介し、特に地域にまたがる統合について、ホールディングス形成による経営統合の目的と重視する点を明らかにした。続いて、企業会計基準での経営統合に関する会計方法により、パーチェス法が適用され、1社を除くすべての企業が被取得企業として時価評価され、取得企業とされた1社のみ簿価のままであることが確認された。株式移転比率の算定や被取得企業の時価評価にもふれた。なお、企業会計基準を多少緩和した「中小企業会計に関する指針」における企業再編会計では、原則時価評価であるべきところを、例外的に簿価であることも認められる。しかし中小企業の範囲を再確認し、金融商品取引法の適用企業や会社法による大会社には会計監査人の設置義務があり、中小企業にはあたらないことも確認した。投資家向けの情報提供について考察し、最後に、上場企業6社の経営統合をとりあげ、取得原価の算定やのれんの計算、減損についてふれた。今回は、企業会計基準の他、中小企業に関する会計に言及したのが特徴的である。 |