ヤマモリ ミチエ   YAMAMORI MICHIE
  山森 理恵
   所属   明治大学研究・知財戦略機構・農場  国際連携機構
   職種   特任准教授
発表年月日 2024/08/23
発表テーマ 複言語・複文化主義に根差した日本語短期プログラムの取り組み
会議名 第27回ヨーロッパ日本語教育シンポジウム
主催者 ヨーロッパ日本語教師会
学会区分 国際学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 単独
国名 ハンガリー
開催地名 カーロリ・ガーシュパール・カルビン派大学
開催期間 2024/08/22~2024/08/24
概要 発表者の所属大学では複言語・複文化主義に根差し、日本語で自らが伝えたいことを伝える力の向上、異文化の尊重、他者との共生を目指した短期プログラムを実施している。本発表はその取り組み(2023年冬期・夏期)を紹介し、参加者にどのような影響を与えたかアンケートの分析から明らかにすることを目的とする。協力の得られた参加者1名のフォローアップインタビューも合わせて分析対象とする。プログラムは日本語・プロジェクトワーク・日本文化の授業から成る。開講クラスはヨーロッパ言語共通参照枠で日本語A2レベル・B1レベルの2クラスで、2週間で40時間の授業が実施された。日本語授業ではグループで話す時間を毎日1時間とり、テーマについて伝えたいことを伝え合うことを目指した。プロジェクトワークでは本学学生と共にグループで協働し、各自のスキルを結集し、選定した対象に役立つ内容の短編動画を制作した。終了後アンケートを実施、同意を得た49名(欧州からの参加者はうち10名)の記述回答を内容のまとまりで切片化し、コーディングした。プログラムに参加したことによる気づき・変化についての質問の回答は「日本語力・日本語を話すこと」の言及が最多であったが「行ったことない国の人の意見や文化を学んだ」といった「異文化の尊重・受け止め」に関する記述も多かった。また、2023年夏期参加者(B1クラス、英国の大学所属、香港出身)はフォローアップインタビューで日本語を話す機会、サポーターとの関係構築、色々な文化や意見を知る機会となったと述べ、意見が違っても同じ思いで仲良くできる喜びも述べていた。自らが伝えたいことを伝え、異なる文化や考えに触れ、協働して一つの目標達成を目指す取り組みで、言語力の向上だけでなく、異文化の尊重、異なる他者との共生にもつながることが期待できると言える。同様の取り組みが多くの言語教育の現場で進むことが望まれる。