シオバラ ヨウジ
SHIOBARA Yoji
塩原 洋二 所属 その他 明治中学校 職種 教諭 |
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発表年月日 | 2024/08/11 |
発表テーマ | 英語表現Ⅱ(論理・表現Ⅱ)の授業を高める ―検定教科書+αとして何が必要か? パラグラフライティングとディスカッションを例にー |
会議名 | 英語授業研究学会第 35 回全国大会 |
主催者 | 英語授業研究学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 大阪 |
開催期間 | 2024/08/11~2024/08/12 |
概要 | 本発表では検定教科書Crown English Expression Ⅱを用いた英語表現Ⅱの授業をもとに、本校生徒が効果的に学んだ部分と、追加で発展的に学び深めなければいけない部分について、パラグラフライティングとディスカッションを例に紹介する。300語のエッセイライティングではエッセイに不可欠なthesis statement や一貫性といった概念(大井・田畑・松井, 2008)、Chat GPTを用いた語彙レベル向上について指導した。検定教科書は主に1パラグラフ単位の作品を念頭に説明・例示されており、5パラグラフエッセイを代表とするエッセイライティングは追加で指導する必要がある。本発表の取り組みではIELTSのライティングセクションタスク2を例にエッセイライティングを行った。授業内やサンプル問題解答後のフィードバックを与え、I have two reasons.のような単文では終わらない、より具体的なthesis statementが書けるよう改善を促した。使用する語彙レベルを日常的なものからアカデミックなものに上げるために、Chat GPTへのプロンプトを紹介し、例を共有した。
検定教科書にあるディスカッションでは、多角的な視点から議論が例示され、他生徒とのインタラクションを通じて考えを広げ深める意義付けがされている。指導内容を発展させるため、議論のための準備と結論付けの方法について発展的学習を行った。具体的にはstakeholder analysis によるブレインストーミングの方法とPMT (Probability Magnitude Timeframe) analysisによるインパクトの測定である。前者の導入により、準備時間に行う個々のブレインストーミングがより効果的・効率的なものになった。検定教科書ではグループとしての結論を多数決で行うと推測されるような場面があったが、発展的指導として、その方策を用いた場合どのような効果・デメリットが発生するかを予測するための後者のインパクト測定方法を紹介し、チームの意見をまとめる手助けとした。 |