ヤマシタ ヒロシ
Yamashita Hiroshi
山下 洋史 所属 明治大学 商学部 職種 専任教授 |
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発表年月日 | 2012/12/09 |
発表テーマ | 工業社会における技能の外部化と情報社会における記憶の外部化(講演論文集pp.98-101) |
会議名 | 第49回日本経営システム学会全国研究発表大会 |
主催者 | 日本経営システム学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 関西学院大学(西宮市) |
発表者・共同発表者 | 村山 賢哉 |
概要 | 本研究では、人間の持つ能力の外部化、とりわけ技能と記憶の外部化が我々の生活の利便性を飛躍的に高めるが、その一方で人間の能力を空洞化させるという問題点に注目し、こうした外部化(空洞化)を、工業社会における技能の外部化と、情報社会における記憶の外部化に分けて捉える研究視座を提示している。その上で、技能の外部化も記憶の外部化も、高度に分業化・専門化していく社会の方向性から生まれたという共通点を持ち、これにより一部のスペシャリストのみに高度な専門能力(技能・記憶)が内部化・集積化され、多くの人々はそれを外部化させていくことを示唆している。
さらに、近年の社会・企業がめざす方向性、すなわちICT(情報通信技術)による「人間の知的・創造的活動の支援」の落し穴として、その利便性を飛躍的に高めるが故に、これが「過剰支援」となって人間の技能・記憶を空洞化させてしまうという危険性を指摘している。 |