イシグロ タロウ
Ishiguro Taro
石黒 太郎 所属 明治大学 商学部 職種 専任教授 |
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発表年月日 | 2016/11/12 |
発表テーマ | 古英詩Andreasに見られる節頭のnu |
会議名 | 日本英語学会 第34回大会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 金沢大学 |
概要 | 古英語にはそれが節の最初に現れると、副詞と接続詞が同綴であるためにどちらの品詞として解釈するべきか判断の難しい語がいくつかある。そのような語として代表的な、場所を表すþær、時を表すþaと同じく、本来は時を表すnuにも判別の困難な用例が散文、韻文を通じて少なくない。今回取り上げる古英詩 AndreasにはKrapp (1932[1])以降でもこれまで 4つの校訂本が出ている。本発表ではBlockley (2001[2])などの先行研究を参考にして、これらの校訂者の判断を参照しながら、 Andreasの用例を材料としてnuのもつさまざまな働きを考察する。伝統的な文法ではとらえにくい、統語的には独立した節が緩やかに繋がっていく、古英語韻文の文法の一端を、一つの作品に見られる用例から提示することを試みる。
[1] Anglo-Saxon Poetic Records 2. [2] "Subordinate Clauses without απο κοινου in Old English Verse, Chiefly in Beowulf and Chiefly nu and swa." |