タケダ カズヒサ
TAKEDA KAZUHISA
武田 和久 所属 明治大学 政治経済学部 職種 専任准教授 |
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発表年月日 | 2014/06/07 |
発表テーマ | カシカスゴのバリオへの統合―スペイン統治期ラプラタ地域のイエズス会グアラニ布教区の事例― |
会議名 | 日本ラテンアメリカ学会第35回大会 |
主催者 | 日本ラテンアメリカ学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 関西外国語大学 |
概要 | 本報告では、在来の先住民社会組織がイエズス会布教区内でカシカスゴと同定され、さらにこれらがバリオと呼ばれる居住区に統合されていくプロセスを、1657年ロレート布教区に関する住民名簿と、カシケの氏名が記された二種類のリストの比較分析を通じて明らかにした。討論者からは、一つのカシカスゴの規模が様々であるにもかかわらず、これに属する先住民が全員同じ家で暮らせたのか否か、またカシカスゴの長であるカシケの権力は時代が下る過程で衰退したか否かという質問があった。これに対して報告者は、カシケと配下の人々の居住形態の問題は、考古学の研究成果も踏まねばならないと答えた。またカシケの権力は、カシカスゴにおいて1世紀半にわたり尊重されたが、軍事、政治組織では権力は衰退していったと、これまでの研究成果を踏まえて返答した。 |