ナイトウ アサオ   Naito Asao
  内藤 朝雄
   所属   明治大学  文学部
   職種   専任准教授
発表年月日 2016/12/11
発表テーマ 暴力の進化論と心理-社会的秩序生態学の統合ーー学校のいじめをモデル現象として
会議名 日本人間行動進化学会第9回年次大会
主催者 日本人間行動進化学会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
開催地名 石川県金沢市(金沢市文化ホール)
概要 人類の同種内暴力や攻撃を主題とする研究は、学問的に知ることにおいても、また、現代社会の平和構築価値に照らした実践的有用性においても、大きな意義を有する。人類が平和的か暴力的かという二分法的傾向の論争が続いているが、その根拠となる狩猟採集民と思われる集団の考古学的および人類学的データは希少で、差が大きく、幅広すぎる解釈に開かれている。それに対し本研究は、現生人類から文明的生活環境を大きく剥奪した実験的集団状況のもとで得られる変化の形態を第三のデータとし、二分法ではない以下の仮説を提出する。すなわち、学校のいじめをモデル現象として生み出された心理-社会的秩序生態学理論と暴力に関する進化論とを接合しつつ、生活環境によって個体内部から個のまとまりを超えて個体間でまとまりを成して変化する、(遺伝子発現-)生理-心理-社会的な平和相と暴力層の相変異傾向が、進化の過程で獲得されたのではないかという第三の説を示す。また本研究は、領域横断的な共同研究により社会科学と生物的内部メカニズムの研究を接合する可能性を有しているかもしれない。
参考→https://www.meiji.ac.jp/koho/press/2016/6t5h7p00000m21y5.html
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