キシ マキコ
KISHI MAKIKO
岸 磨貴子 所属 明治大学 国際日本学部 職種 専任教授 |
|
発表年月日 | 2016/09/25 |
発表テーマ | 最先端の社会現象から考える新しいコミュニティの姿とは?: アフリカ難民,プロボノからみる 「ゆるやかなネットワークと越境する対話」 |
会議名 | 日本質的心理学会第13回大会 |
主催者 | 日本質的心理学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | シンポジウム・ワークショップ パネル(公募) |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 名古屋市立大学 |
発表者・共同発表者 | 青山征彦(成城大学)、香川秀太(青山学院大学)、橋本栄莉(日本学術振興会)、松本雄一(関西学院大学) |
概要 | 昨今,ますます人の動きが流動化し,既存の集団や組織の概念ではとらえ切れない現象が拡大している。すなわち,メンバーシップや集団としての境界が比較的明確だった,従来のコミュニティや組織に代わり,特に上からの指示がないまま,自律分散的にネットワークを形成し,各々の異質性・多様性を生かして新たな場,知識,情報,情動等を創造する活動の活発化である。言い換えれば,既存の分野や集団の枠を越えた越境活動,もしくは,集団の境界それ自体が曖昧となり消失さえするゆるやかなネットワーク型活動の活発化である。様々な領域で,この種の活動形態に依拠した実践,もしくは,影響を受けた新しい取り組みが野火的に拡がっている。
例えば,社会人が仕事とは別に社会貢献活動やコミュニティデザインに参加するセカンドキャリア,見ず知らずの人間同士が突然街中でパフォーマンスを見せるフラッシュモブ,旧来のような特定の団体だけでなく多様な個々人が参加する反原発デモなどの社会運動,多様性を生かしたネットワーク状の組織運営の広がりなどである。実際,先端を走る活動家や企業家の多くは,従来のような官僚主義的なイメージとして次の世界を語るのではなく,確実にゆるいネットワークとしてそれを描く。 こうした活動において,現場では実際に何が起こり,どういった未来を我々は構築することになるのか。また,いかに質的研究の強みを生かしそれを表現できるか。本研究では,セカンドキャリア,アフリカの難民問題といった,最先端の社会現象に着目し,討論を行う。 |