ミウラ タロウ   MIURA Taro
  三浦 太郎
   所属   明治大学  文学部
   職種   専任教授
発表年月日 2019/03/09
発表テーマ 図書館情報学教育の現状とこれから
会議名 2018年度日本図書館情報学会シンポジウム(明治大学和泉図書館ホール)
主催者 日本図書館情報学会
学会区分 研究会・シンポジウム等
発表形式 シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)
単独共同区分 共同
開催地名 明治大学和泉図書館
発表者・共同発表者 海野敏,松本直樹,マグヌス・フェファー(パネリスト),三浦太郎(司会)
概要 日本図書館情報学会では図書館情報学教育に資する事業として,2017年10月にシンポジウム「図書館情報学教育の広がりと可能性:日本図書館情報学会の調査報告を基にして」(於国立オリンピック記念青少年総合センター,共催:日本図書館協会図書館情報学教育部会)を開催し,当日は「図書館情報学教育に資する事業ワーキンググループ調査報告書」(2017年3月)に基づき,日本の図書館情報学教育の状況を概観しました。今日,諸外国のライブラリースクールでは「ライブラリー」の名称を冠さない傾向が顕著となっていますが,国内の筑波大学などでも学内機構改編に伴い,研究科から「図書館」の名称が除かれる方向性にあることが紹介されました。
図書館情報学教育のこれからを考えていく上で,「図書館学」からの転換ないし“離脱”という,こうした傾向を無視することはできません。また,これまで図書館とのつながりが強く意識されてきた司書課程設置大学においても,労働環境の変化や少子化など社会環境の移り変わりとともに,文科省の枠組みに守られた資格付与だけでは,早晩,教育体制が先細りになることも徐々に意識されるようになっていると思われます。
図書館情報学領域では今後,何を核として展開し,どこに基盤を求め,何を伝え教育していくのでしょうか。海野敏氏,松本直樹氏からはご所属の大学における図書館情報学教育の現状と課題について,また,Magnus Pfeffer氏からはドイツで図書館情報学カリキュラムの再編に関わられた経験に基づきながら,再編の理念やカリキュラムの実際について,それぞれご報告いただきます。また,ディスカッションでは参加者と一緒にこの問題を考えていきたいと思います。