ヤマモリ ミチエ
YAMAMORI MICHIE
山森 理恵 所属 明治大学研究・知財戦略機構・農場 国際連携機構 職種 特任准教授 |
|
発表年月日 | 2022/08/11 |
発表テーマ | 内容重視の批判的言語教育の可能性と東日本大震災をテーマとする意義 |
会議名 | 未来を創ることばの教育をめざして、内容重視の批判的言語教育(Critical Content-Based Instruction: CCBI)のその後」 第2回シンポジウム |
主催者 | University of Pennsylvania ペン言語センター、 東アジア言語文明学科 |
学会区分 | 研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 東京 |
開催期間 | 2021/08/10~2021/08/11 |
概要 | 本発表は、内容重視の批判的言語教育の実践例における受講生の気づきを分析することを通して、内容重視の批判的言語教育の可能性と、東日本大震災をテーマとして扱うことの意義を示すことを目的とする。
発表者はこれまで様々な形で内容重視の批判的言語教育に取り組んできた。その一つに東日本大震災をテーマとした授業実践がある。これについては、2018年の「未来を創ることばの教育をめざして:内容重視の批判的言語教育のその後」において、東日本大震災のような否応なく問題意識を喚起する題材を取り上げることで、問題を指摘し、他者の立場・弱い立場に立って考え、解決策を考える態度・姿勢につながると指摘した。しかし、そこで報告した実践は、あくまでも東日本大震災が授業の中心テーマであり、授業の目標も、解決策が考えられるようになるまでとしていた。しかし、東日本大震災について深く知り、考えることは、震災そのものや防災について考える機会を与えてくれるだけでなく、様々な社会の問題に目を向け、問題点や解決策を考え、さらに自ら行動する力を身につける機会となり得る。そこで、東日本大震災について考えるだけでなく、広く社会の問題に目を向けること、また、解決策を考えるにとどまらず、自ら行動することを目標とした実践を新たに行った。 本発表では、その実践の受講生のコメントシートなどの記述を分析し、受講生の気づきや思考の変化を明らかにする。内容重視の批判的言語教育により、論争上にある一つのテーマと向き合うことが、広く様々な社会の問題に気づき、考え、行動するきっかけとなりうること、東日本大震災というテーマは防災を考える以上の意味を持つことを示す。 |