ヤマモリ ミチエ
YAMAMORI MICHIE
山森 理恵 所属 明治大学研究・知財戦略機構・農場 国際連携機構 職種 特任准教授 |
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発表年月日 | 2020/02/29 |
発表テーマ | 中級前半の日本語クラスにおける問題意識を育む取り組み |
会議名 | 沖縄県日本語教育研究会 第 17 回大会 |
主催者 | 沖縄県日本語教育研究会 |
学会区分 | 地方学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
国名 | 日本 |
開催期間 | 2020/02/29~2020/02/29 |
概要 | 本発表は、中級前半の日本語クラスにおいて、問題意識を育むこと、異なる意見に気づきそれを受け入れ、それをもとに自身の考えを見直すこと、自分たちにできることが考えられるようになることをねらいとした実践について報告するものである。日本語学習者に対し、日本語を基盤として実践を行うためにどのような工夫や配慮をしたかを報告したうえで、学習者の話し合いの発話や記入したコメントをもとに、このような取り組みを行うことの重要性と、中級前半レベルにおいても日本語を用いてこのような活動が可能であることを主張したい。
本実践は中級前半の日本語クラスにおける1回90分の授業活動で、ニューストピックについてワールドカフェ方式を模した方法で話し合うというものであった。「女性の部長や課長の割合 日本12%でとても低い」「同じ職場にLGBTがいると嫌だと思う人 35%」「世界の難民、過去最高の6850万人」を含む5つのトピックについて話し合った。参加した学習者は12名で、学習者が記入したシートとグループによる話し合いの録音をデータとして分析した。 実践では、ある学習者が人種差別を容認するような発言をし、それに対してグループ内で意見が出ていたことが観察されたが、その結果、発言をした学習者は活動後に「いろいろないけんを聞いた。(中略)新しい考えるがあります。」と記していた。本実践から、異なる意見に気づき、受け入れ、考えを見直したことがわかった。また、他の学習者の活動後のコメントにも「世界でいろいろなもんだいがあるから、かいけつするためにみんなきょうりょくしなければなりません。」とあった。本実践が問題意識を持つこと、自分にできることを考えることにつながっていることがわかる。 日本語クラスにおいても、1つの教育の場であることを踏まえ、このような実践を進めていくことが極めて重要で、それによって民主的シティズンシップを育むことにつながると考えられる。 |