オハラ ヒデタカ
Ohara Hidetaka
小原 英隆 所属 明治大学 商学部 職種 専任教授 |
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項目区分 | 教育方法の実践例 |
期間 | 2022/09/21~ |
事項 | 金融総論B 文系学生用デリバティブズ(先物・オプション・スワップ)、学修システムをフルに生かした演習問題付き学習プログラムの開発と実行 |
概要 | 金融総論Bにおいて、文系学生には、とかく理解が難しいデリバティブズ、金融派生商品(先物・オプション、スワップ)について、学修システムを生かして、動画、プリント、毎回後の復習問題、とその復習解説、HPリンク、時事ニュース解説などによる多重の巡回復習システムを構築、授業として実行した。復習問題では、テキストやネットに答えが載っている安易なものではなく、正誤問題中心で、論理的思考が必要で、適度に学生の理解と力が付くように工夫してある。 文系学生用に、数式理論、数式証明の厳密性よりは、なぜ、そのような取引が実務上必要なのか、そのメリット、デメリットなど現実実務面に重点を置く。しかし、オプション価値のブラックショールズ式は、避けずに、その実務的意味を教える。その他、デリバティブズの実際の市場、実務に基づいて、理論と実際を統合した教育プログラムとなっている。 特に、学生に理解が難しく、教授法も難しいオプション取引に6回を充当し、重点的に説明をする。オプションは権利として、ブラックショールズ式、プット=コールパリティに進む数理ルートではなく、文系的に、オプションの買いの反対側にいる、オプションwriter, オプションの売り側の実務的意味を重視して、実務応用として、EB債、他社株転換債、仕組み債の構造理解に到達までを解説する。また、ちまたで、誤解が多いオプションの合成ポジションの、ショートストラングルやカバードコールのデメリットについても、Mac Keynoteの図を駆使して、客観的に解説した。 また、金融は時事がすごく動くので、学修システムを駆使して、授業の基礎と生きたニュースとの関連を補完解説するようにした。 |