オハラ ヒデタカ
Ohara Hidetaka
小原 英隆 所属 明治大学 商学部 職種 専任教授 |
|
項目区分 | 教育方法の実践例 |
期間 | 2024/04~ |
事項 | 金融論AB・金融総論AB、生成型AIの進歩への期末レポートの対応 |
概要 | 生成型AIの驚くべき進歩への期末レポートの対応。本講義はオンデマンド型であり、本学部の諸事情によって教場試験ができないので、オンラインの小テストなどで成績をつけるのではスクショなどが横行して舐められるから、期末レポートのお題を工夫することで生成型AI時代に対応しようとしている。 2024年春学期の金融論Aでは、2024年6月当時、当時の無料、無登録Chat-GPTは2023年までの時事データをマスターして回答しているとあったので、最新時事の2024年3月の金融政策決定会合をお題とした。ただ、説明させるのではなく、マイナス金利解除についてあなたはどう考えるのかと問い、その答えを裏付ける統計データを集めて見せて、説得力がる答案を高評価とするとした。賛成か反対か答えがあるわけではなく、思考のプロセスを問うた。2025年度も不正がないように、お題を変えて期末レポートを出す。 金融総論Aと金融論Bは、お題は同じだが、問う対象が毎年変化しており、一人として同じ答案がないような課題である。金融総論Aに関しては、学生2人が外部で大変だったけど、面白い科目だったと言ってもらえた。 金融総論Bの期末レポートは、2024年はデリバティブズの実際の金融商品の説明であるが、東北大学の生成系AIへの教員注意にあるように、事前にAIに解かせたら、全く逆の間違いを回答してきたので、出題した。AIは間に噛ませている外国のネットサイトの説明が間違っているのに気が付かずそれに基づいて回答したようだ。実際のレポートでは、そのAIのような真逆間違いの答案は一つもなく、授業を自分なりにまとめた答案ばかりであった。2025年度も不正がないように、お題を変えて期末レポートを出すが、今度はAIも全くの間違いの回答をするわけでない。しかし、AIでは方法論の比較検討、なぜそうなるのかの説明がないので、十分学生の努力を図るレポートとなった。 |