クマダ トモアキ   KUMADA TOMOAKI
  熊田 知晃
   所属   明治大学  経営学部
   職種   助教
項目区分 教育方法の実践例
期間 2024/04~
事項 公共経営学外国書講読A/B(明治大学)
概要 明治大学経営学部設置科目である公共経営学外国書購読A/B(以下、A、B)は学部3・4年生が対象である。講義のテーマを「文化政策における行政経営を巡る外国書講読」とした。講義において、英語文献読解の基礎を固めつつ、国、地域等によっても異なる「文化」を巡る政策、行政、経済、産業、経営等の理解を深めることを目標として、文化政策、文化行政、文化経済、文化産業、アート・マネジメントを扱う基本的な英語文献を精読した。講義はA・Bのそれぞれ計14回で、構成はガイダンスが1回、テキスト訳読と内容に関する議論が12回、総括が1回となる。本講義の特徴は3点ある。第一に、訳読ではなく、内容に関する議論を中心にした点である。それぞれ全12回の中で2chapter/人の担当を決め、用語整理、500文字以上の要約、要点・論点提示を課題として設定した。担当回までに課題を提出し、講義中に発表を求めた。それに対して、担当教員・出席者間で議論を行った。第二に、出席者が発言できた点である。本講義はAが36人、Bが38人の講義であった。その為、第一で示した課題の発表、議論を含めて、全ての出席者が1回以上発言できる対話型の講義を行った。第三に、理解度を測る計2回のレポートを課した点である。講義内容を踏まえて、文化政策、文化経済、アートマネジメントについて1,000文字程度で論じさせた。日頃感じている「文化」と政策、行政、経済、産業、経営等を複合したレポートが提出された。、以上から、本講義により冒頭の目標を達成し、出席者が「文化」を巡る政策、行政、経済、産業、経営等の理解を深めることに貢献できたと考えている。成績評価は、ガイダンス、総括を除く計12回で80%(約7%/回)、レポート2回で20%(約10%/回)になるように調整した。