オハラ ヒデタカ   Ohara Hidetaka
  小原 英隆
   所属   明治大学  商学部
   職種   専任教授
項目区分 教育方法の実践例
期間 2022~
事項 商学専門演習:円ダービー(日経新聞主催学生対抗)のゼミ教育、金融教育への導入
概要 日経新聞主催学生対抗円ダービー 3年ゼミのグループワークの一環として、参加している。 座学で、1回為替レートの基礎を学んだ上で、チームは、調整して分けた。 結果の当たったはずれたよりも、当てずっぽうではなく、プロセス重視、チーム予想の方法論を重視。 金融機関のように、データ収集の分担を分けて、情報、データを収集し、最後は、持ち寄って、チーム内で、話し合って総合判断して、合議して決める。 ただし、個別ゼミの方針として、チャート分析は禁止し、ファンダメンタルズ分析の中で対処する。 しかし、為替のファンダメンタルズ分析はなかなか本に載っていないので、(本屋のFXの本は、チャートばかり。) 本 三井住友信託銀行編著『投資家のための 金融マーケット予測ハンドブック(第7版)』 NHK出版 の11章 為替市場の見方 為替予想の表を改良したものを作成する。 5月末の締めきりに一番近いゼミの時間に、全チームの全員が、予想レートと予想の根拠を発表した。 なお、春休みの事前学習として、ロイターの外国為替、日経新聞電子版の為替概況を読んでおくように指示。 学生には、ニュースで有名なエコノミストが円高になるとか円安になるとか発表し、 自分らの投稿と逆の予想が出ると非常に動揺するが、動揺しないのが大事と言っている。 為替予想では、有名人の属人的に考えないように指導している。人の見方に左右されないのがコツと。 加えてゼミ内部ルールで、チームごとに為替予想理由のレポートを 学内学修システムに提出する。上記、プロセス重視だからだ。 1)の本のような為替ファンダメンタルズの表を作ることを目標とする。 教育成果: 学生はスマホ・ゲーム世代なので、学生対抗というしくみ のおかげで、やる気が出る。  普段、日経新聞などニュースを見なさいといっても、なかなかだが、このような円ドルレート予想のコンテストがあると、学生が金融、経済データ・情報を調べるインセンティブとなる。  学生が今後もニュースを読む習慣のきっかけとなる。これは大きい。 日経新聞様主催と言うことで、全国規模のインフラというのも、 学生のやる気にとって、大きい。  ゼミ内だけでやってもよいが、あまり盛り上がらないからだ。 第2に、為替レート予想は、ちまたのチャートだけではないと学生が実地に体験的に理解する。